FEATURE

海軍ご用達の船具店として
明治36年に創業した「橘髙船具店」

京町営業所

わが社は1903年(明治36年)、曾祖父橘髙賢三が長崎県佐世保市京町に橘髙船具店を創業したことに始まります。橘髙船具店は、海軍ご用達として、佐世保港に設置された海軍鎮守府(※1)に軍艦用のワイヤーロープや防舷材(※2)などの船具を販売し、事業を拡大していきました。 創業の経緯については詳しい資料が残っていませんが、賢三の出身地は広島県福山市(旧松永村)で、先祖は戦国時代に瀬戸内海で活躍した村上水軍に船具を売って財を成したようです。海軍ご用達となったのは、賢三が出身地福山の有力者だったことが背景にあると思われます。

※1)海軍鎮守府…日本海軍の基地。佐世保鎮守府は1889年(明治22年)に開庁し、西日本一体の防衛と東アジア進出のため、艦隊を後方から管轄した。 ※2)防舷材…船舶が接岸するときに、船体及び岸壁の損傷を防ぐための緩衝材。

高度経済成長の建築ブーム到来
社名を「橘髙」に

昭和40年代に入ると、高度経済成長の建築ブームが到来し、建築資材中心の取り扱いに切り替えたことから、73年(昭和48年)に社名を株式会社橘髙と変更しました。同年、佐世保市卸本町に本社を移転し、営業体制の強化を図りました。なお、現在も創業の地である旧本社は、京町営業所として営業を続けています。
現社長である橘髙克和が社長に就任した91年(平成3年)以降は、2010年(平成22年)の長崎営業所開設があります。2013年(平成25年)は、創業110周年を迎えることができました。

建築資材を中心に
多種多様な製品を取り扱っています

建築資材を中心に、ユニットバスやシステムキッチンといった住宅用設備機器から、鋼管やバルブなどの配管用資材、太陽光発電などのエコ商材、フェンスやガードレールといった外構資材まで多種多様な製品を長崎県や佐賀県のお客様に販売しています。
また、地域の上下水道施設や浄化槽、オフィスビルの給排水施設はもちろん、水周りの設備全般を幅広くサポートし、ネジ切機をはじめとする配管機械や作業工具から、鉄鋼業や食品加工業向けの大型機械まで取り揃えています。

水中でも接着できる金属補修剤
「マルチメタル」が主力商品

強みの一つは、わが社の取扱製品「マルチメタル」です。ドイツのマルチメタル社の輸入総代理店として、日本で唯一販売しています。この製品は特殊な接着剤で、金属と合金を保護する「ポリマーメタル」の基本として、水中などのあらゆる状況下でも様々な金属に適用(接着)することのできる金属補修剤・金属保護剤です。製品の厳しい審査で知られるロイド船級協会をはじめ、世界各国の船級協会からも認証を受けており、船舶関連、製鉄分野など世界中の厳しい条件の現場で、補修・接着に30年以上使われ続けています。わが社で取り扱うようになって、お客様にもその良さが徐々に認知され、現在では販売先が日本全国に広がっています。

経験豊富なスタッフにより
適切な製品を素早くご提供

もう一つの強みは、現場に最適な建築資材や建設用機器を提供することで、施工業者の一連の業務をバックアップできることです。豊富な商品知識を持った営業担当や経験豊富な事務職の存在が、適切な資材の選定から素早い見積もりの提出に繋がっており、この適切さとスピード感がわが社の最大の武器となっています。

社内行事や毎朝の朝礼による
社内情報の共有化

わが社が最も大切にしているのは、社内情報の共有化です。全社員のベクトルを一致させて未来へと向かうため、「年1回の経営方針発表会の開催」「月例報告(業績発表会)」「毎日の朝礼に行う唱和」に取り組んでいます。
特にこだわっているのは、事業年度末が近づく頃に、社員教育の一環と情報の共有化を狙った、全社員での合宿による「経営計画書」作りです。合宿では全社員がチャレンジして仕事に取り込めるように、個々人の目標を記入させます。この目標を「月例報告」「朝礼」で全員に報告してもらうことで、達成度の進歩と成果が皆で共有できるような仕組みになっています。完成した経営計画書は全社員の思いが詰まっており、わが社の思いを理解してもらえるよう可能な限りわが社と関係のある皆様にお配りしています。

豊富な知識を持った社員を
育成する勉強会を実施

わが社では多種多様の充実した品数の製品を揃え、その中から最適な製品を提供できるよう取り組んでいます。これらの製品知識を得るために、毎週勉強会を開催し、営業担当者をはじめ全ての社員が幅広い製品知識を有する体制を構築しています。